2023年7月28日にカロリン諸島沖で発生した台風6号(カーヌン)。
8月2日から3日未明にかけて沖縄奄美地方に直撃し、甚大な被害をもたらしています。
【台風6号で各地に被害】#台風6号 の影響で各地に被害が出ています
— NHK沖縄さぁたぁちゃん (@okinawa_nhk) August 2, 2023
与那原町では乗用車が横転する被害が
南風原町の道路には
小屋のようなものが・・・https://t.co/UgfNC5nerR pic.twitter.com/LeF8p7GPJv
進路が迷走しており、一旦通過した後にV字ターンをして日本列島に戻ってくるという謎の進路を辿っています。
今後の台風の進路や日本列島への影響がどの程度あるのか気になりますよね。
今回は、台風6号(2023年)の最新進路予想、関西方面への上陸はいつになるのか、気象庁や米軍各国予想も用いて徹底検証しました。
❝ノロノロ台風❞とも言われ、沖縄奄美地方では死者が出るなど長期に渡って甚大な被害を及ぼしています…
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
台風6号2023関西上陸はいつ?
【台風6号】強風と大雨により沖縄で1人死亡、50人以上けがhttps://t.co/sl2CGkUPmE
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 2, 2023
沖縄県では強風による車庫の倒壊で1人が死亡、転倒などで50人以上がけがをした。台風は速度を緩めながら西に進んだ後、北東に向きを変えるとの予報で、影響が長引く恐れがある。 pic.twitter.com/ULMnltbV8z
2023年7月28日にカロリン諸島沖で発生した台風6号(カーヌン)。
8月7日6時時点の概要
「大型で強い台風」6号
・奄美地方の東南東を東に進んでいる
・中心気圧…970ヘクトパスカル(最も勢力が強かった時点で935ヘクトパスカル)
・中心付近の最大風速…30m
・最大瞬間風速…40m
もともと日本列島に張り巡らされた高気圧を避ける形で、中国方面に抜ける予報となっていましたが、今週半ばには九州地方に接近する可能性が非常に高くなっています。
突如として進路を大幅に変更し、Uターンする形に…
「改めて台風の威力を目の当たりにした」。2日午後、#北中城村 で台風6号の暴風で横転した車を目撃した沖縄市の30代の女性と驚きをあらわにしました。昨晩は停電と断水の中、トイレ、風呂、洗濯すべてに不便を強いられました(大城直也撮影)。 #台風6号 の情報はコチラから→https://t.co/iQsHLjjUdC pic.twitter.com/3543z2sHL8
— 琉球新報 (@ryukyushimpo) August 2, 2023
当初の予想よりもやや西寄りに進路を変更している台風6号は、この後8月9日から10日にかけて九州地方に最接近する見込みです。
当初の予想よりも西寄りに進路が変更になっており、関西方面には上陸しない可能性も高まってきました。
とはいえ、台風の接近を受けて天候が不安定になる可能性も…
以下、世界各国の最新予報シュミレーションでわかりやすく解説していきます!
最新進路を気象庁米軍各国予想で徹底調査
【1】気象庁
日本の気象庁による最新天気予報図はどのようになっているのでしょうか。
※8月7日6時更新
気象庁による進路予報図によれば、
関西地方への上陸はほぼ可能性ゼロ
となっています。
なお、以下各国シュミレーションでは具体的な進路予想が示されています
これまでの気象庁の予報図を見ると、
8月3日午後9時
宮古島の北西約260キロまで進む
8月4日午後9時
強い勢力を保ったまま久米島の西北西約240キロでほぼ停滞
8月6日午後9時
奄美群島近海へ
8月7日
九州の南側を進む
となっています。
【2】米軍(JTWC)
アメリカのJTWCは、世界で最も早く台風のたまごを見つけることができるツールと言われています。
台風のたまごとは?
いわゆる「台風」の前身である、熱帯低気圧のこと。
台風のたまごは必ずしも台風になるわけではなく、勢力を強める前に消失してしまうことも珍しくない。
現在「台風のたまご」があるか調べてみる
台風のたまごって何?調べ方や台風の発生を最新予想!各国シュミレーションツール2023
そして、JTWCによる台風の進路予想図を見ると、
関西地方に影響が出る場合、8月9日未明~10日にかけて
となっています。
JTWCによる予測はこちら
日本の気象庁の予想図と似ていますが、予報円が非常に大きくなっていますね。
台風6号は8月9日未明から10日にかけて九州を直撃する予報となっています。
JTWCの進路予想図を見る限り、9日に九州地方に上陸するまではほぼ確定ですが、それ以降の予報円が非常に大きくなっています。
仮に進路が東寄りになった場合、関西方面でも9日~10日にかけて直撃はせずとも天候が不安定になる可能性が高い
といえるでしょう。
【3】ヨーロッパ中期予報センター
世界一の数値予報精度を誇るといわれているのが、ヨーロッパ中期予報センターによる天気予想図です。
現在の気象状況だけでなく、最大で10日先までの台風の進路予想を調べることが可能です。
こちらは、2023年8月9日3時時点の台風6号の進路予想図
台風6号は九州地方に直撃、関西方面にも発達した雨雲がかかっています。
関西方面についても、8月9日から10日を中心に、台風の影響を受け天候が大きく崩れる予想
となっています。
いずれの気象予報ツールに関しても共通して言えることは、
台風6号の進路は現在迷走しており、8月7日前後まではひとまず海上に停滞。
その後やや西寄りに進路を変え、関西方面には9日未明から10日に影響を及ぼす可能性が高い。
但し、上陸や直撃する可能性はほとんどない
といえそうです。
まとめ
今回は、台風6号(2023年)の最新進路予想、関西方面への上陸はいつになるのか、気象庁や米軍各国予想も用いて徹底検証しました。
・台風6号は一旦沖縄を通過したのち、7日以降にUターンして最接近するなど迷走中
・やや西寄りに進路を変え、9日未明から10日にかけて関西方面に最接近か
・上陸の可能性はかなり低い
台風6号は不安定な大気の影響を受けて、非常に複雑な進路を辿っています。
今後の情報にも注意が必要です。