二代目市川猿翁の若い頃から現在!家系図で解説・息子は香川照之

2023年9月13日、歌舞伎役者の2代目市川猿翁さんが死去されたことが判明しました。

宙乗りなどの派手な演出や、スーパー歌舞伎を中心に伝統芸能の新たな分野を切り開くなど、歌舞伎界の風雲児として活躍された猿翁さん。

今回は、2代目市川猿翁の若い頃から現在までの変遷息子は香川照之で、歌舞伎界の名家を家系図でわかりやすく解説していきたいと思います。

複雑に思われがちな歌舞伎界の家系ですが、家系図を見れば一目瞭然!

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

2代目市川猿翁の若い頃から現在!

数々の功績を残してこられた「2代目市川猿翁」こと、喜熨斗政彦さんが、9月13日に亡くなられたことが判明しました。

午前6時55分、不整脈のため東京都内で死去

「歌舞伎界の風雲児」とも呼ばれた2代目猿翁さん。

一体どのような人物だったのでしょうか。

2代目市川猿翁のプロフィール

名前:二代目 市川 猿翁(えんおう)
本名:喜熨斗政彦(きのしまさひこ)
生年月日:1939年12月9日
年齢:83歳(享年)
出身地:東京都
屋号:澤瀉(おもだか)屋

学歴は、

千代田区立番町小学校
慶應義塾中等部・慶應義塾高等学校
慶應義塾大学文学部国文学科

を卒業されています。

現在名乗っている「猿翁」は隠居名であり、49年間に渡り使い続けた「三代目市川猿之助」としても知られています。

引用:市川猿之助(ICHIKAWA ENNOSUKE)

その名を2012年に引き継いだのが、4代目市川猿之助(喜熨斗孝彦)さんですね

エンターテイメント性に富んだ舞台演出がその大きな特徴で、古典芸能である歌舞伎を現代風にアレンジした「スーパー歌舞伎」を最初に手掛けた人物でもあります。

敷居の高い伝統芸能のイメージが強い歌舞伎を、若い世代にも楽しめるエンターテイメントに昇華させたことがのちに高く評価されました。

また、歌舞伎の演出のひとつである「宙乗り(頭上をワイヤーをつけて飛ぶ演出)」では、なんと5000回を達成しギネス記録に認定されています。

引用:歌舞伎用語案内 (kabuki.ne.jp)

こうした派手な演出や新たな分野への挑戦は、当時まだ保守的な考えが一般的だった歌舞伎界ではなかなか認められず、「サーカスのようだ」と揶揄されることも…

しかし、そんな逆境に負けずに現代に馴染む歌舞伎を作り出したことで、新たな客層に門戸を開き、歌舞伎界の発展に尽くした人物として広く知られるようになりました。

若い頃がイケメン

歌舞伎界の役者といえば、「シュッとした顔立ちで聡明な印象」を持つ方も多いのではないでしょうか。

二代目市川猿翁さんについても、若い頃から人気の役者さんでした。

こちらは1人目の奥様・女優の浜木綿子さんとご結婚された時のお写真です。

お子さん(俳優の香川照之さん)が生まれた時の写真も残っていました。

横顔ですが鼻筋が通っていて、どことなく現在の香川照之さんと似ていますね。

もう少しお子さんが大きくなってからのお写真。

二代目市川猿翁さんの爽やかさもさることながら、奥様である浜木綿子さんが本当に美しい…!

往年の二代目市川猿翁さん

ちなみに最初に結婚された浜木綿子さんは、元々タカラジェンヌとして活躍しており、退団後は女優として活動されている方でした。

その後、泥沼の略奪離婚劇が繰り広げられるのですが、それは次項で…

家系図で解説・息子は香川照之

歌舞伎界にはそれぞれの家系に「屋号」があったり、名前を代々襲名する文化があります。

例えば一般的に❝名前❞として親しまれている「市川猿翁」や「市川猿之助」「市川段四郎」なども実は「〇代目・市川猿翁」というように歴史的に受け継がれているものです。

よって、今回記事に取り上げている「二代目市川猿翁」さんも、「喜熨斗政彦」さんという本名が別にあるわけです。

襲名歴は以下の通り

三代目市川團子(1947~1963年)

三代目市川猿之助(1963~2012年)

二代目市川猿翁(2012年~)

ここで、二代目市川猿翁さんの家系図を確認してみましょう。

引用:https://www.sponichi.co.jp

こうして家系図にして整理すると分かりやすいですね。

・二代目市川猿翁さんは、市川中車(香川照之さん)の父親
・四代目市川猿之助さんは甥っ子(弟の子供)にあたる

ということになります。

ちなみに、香川照之さんが「市川中車」を襲名したのは、2012年のこと。

それまで市川姓を名乗っていなかったのは、1968年に父親である二代目猿翁さんと、その妻・浜木綿子さんが離婚して、母親に引き取られたためです。

二代目猿翁さんは、その後日本舞踊の名家の娘・藤間紫(ふじまむらさき)さんと再婚しており、離婚理由はこの二人の不倫だったと言われています。

引用:https://www.letao

若かりし日の藤間紫さん。❝元祖スキャンダル女優❞とも呼ばれていた

その裏事情として、

「三代目市川猿之助にとって、16歳年上の藤間紫は、12歳の時の初恋相手。その時すでに自身の踊りの師匠の妻であったため藤間紫の結婚は不可能であり、結婚相手として選んだのが浜木綿子でした」

引用:https://anincline.com/hana-yuko/

という背景があったようです。

まとめ

今回は、2代目市川猿翁の若い頃から現在までの変遷息子は香川照之で、歌舞伎界の名家を家系図でわかりやすくまとめました。

私生活ではスキャンダルもありつつ、歌舞伎役者としては大きな功績を残してこられた二代目市川猿翁さん。

現在は親子のわだかまりも解消されているようで、息子である市川中車(香川照之)さんからは以下のコメントが出されています。

■長男の市川中車コメント
9月13日、父、二代目市川猿翁が天命を全う致しました。 長く険しく、それでも「夢」に邁進した歌舞伎俳優人生でした。 一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔ける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います。 多くの人々に愛され、自らの歌舞伎道を全う出来たことは、本当に幸せなことだったと思います。 皆様、これまで父を愛してくださいましたこと、誠にありがとうございました。 心より厚く御礼申し上げます。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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