2023年10月12日、農産物生産・加工・販売を担う有限会社ワールドファームが、破産手続き開始決定を受けたことが判明しました。
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— 茨城新聞社 (@ibarakishimbun) October 11, 2023
負債額は約32億2500万円とのこと
2000年に設立された同社は、全国10都道府県14カ所に露地野菜の直営農場を展開。
野菜の生産から販売までを一貫して担い、2019年6月には売上高約16億7400万円をあげるなど好調でしたが、コロナ渦の飲食店の休業などで業績が悪化。
その後立ち直りは叶いませんでした。
今回は、上野裕志(ワールドファーム社長)の経歴や学歴などwiki風プロフィール、テニスショップから農業へ転向した異色の経歴について調べてまとめました。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
上野裕志(ワールドファーム社長)の経歴や学歴
名前:上野裕志(うえのひろし)
生年月日:1964年(月日不明)
年齢:59歳?(2023年10月時点)
出身地:広島県福山市
ワールドファームの社長である上野氏は、1964年広島で生まれました。
1983年に茨城県つくば市にある茗渓学園高等学校(中高一貫校)を卒業していることから、中学校入学前に広島から茨城県に移り住んだようです。
学校名:茗渓学園高等学校
所在地:〒305-0061 茨城県つくば市稲荷前1−1
偏差値:67
上野氏は大学には進学していません。
というのも、浪人中に大学に通う友人や先輩の様子を見て、大学進学することに魅力を感じなくなっていったのだそう。
「大学ぐらいは行っておけ」という父親の反対を押し切り、昔から通っていたテニスショップに19歳で就職、24歳で店長になりました。
高校卒業後、テニスショップの店長になった上野氏。
その後どういう経緯で農業の道へ進んだのでしょうか。
テニスショップから農業へ
学校を卒業後、スポーツイベントや、テニスショップ経営、ホテル経営などを手掛けたのち、2000年に有限会社ワールドファームを設立しました。
もともと農業とは縁のない生活を送ってきた上野氏が農業を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
ある時知り合いを通じて、「つくばみらい市のある農家が新しい形態の農業をやりたいと考えている」という話を聞いた上野氏。
ひとくちに農業と言っても、野菜や果樹を生産するだけが農業ではない。
生産物の売買などの知識をつければ、やり方次第では自分にもできるのではないか、と興味を持ったことが農業参入のきっかけだったといいます。
35才の時に、知人から声をかけられたことがきっかけですね。
彼の実家が農業をやっていて継がなきゃいけないけれども、儲かる方法がわからないから一緒にやらないか?って。
当時の私にも、そんな方法はわかりません。ただ、勝手な思い込みで「農業なんて簡単にできる」と思っていたんですよ。
だから儲かる方法を模索しながら進めばいいか、と。2000年に2人で会社を立ち上げ、最初にキャベツを育てました。
そこから話は早く、つくばみらい市で農地を借りると露地野菜(キャベツ)の生産に着手。
最初に育てたキャベツはその7割が廃棄になるなど想定以上の困難にぶつかりつつ、何度も試行錯誤を重ねてここまで破竹の勢いで会社を拡大させてきました。
引用:農業研修・独立支援、就農 (world-farm.co.jp)
2000年1月 有限会社ワールドファーム設立
2002年 7月 茨城工場建設
2007年10月 熊本県で事業開始 / 熊本支店設置
2008年12月 大分農場開設
2012年 1月 鳥取県倉吉市と協定締結
2014年 4月 アグリビジネスユートピア構想を発表する
2014年 8月 茨城県・常陸太田市と協定締結、 常陸太田市事業開始 / 常陸太田農場開設
2014年 9月 茨城県筑西市で試験栽培開始
2014年12月 石川県能登町と協定締結 / 石川県で事業開始 / 石川支店開設
2015年 5月 鳥取工場建設
2015年 5月 広島県庄原市と協定締結
2015年 9月 (株)中電工との業務資本提携を合意
2015年11月 (株)中電工ワールドファーム設立(出資総額 6.2 億円)
2015年12月 茨城県筑西市と協定締結、筑西事業開始 / 筑西農場開設
2015年12月 石川県、コマツと耕作放棄地解消の実証事業開始
2016年11月 埼玉県深谷市と協定締結
2017年 4月 埼玉県深谷市で農業生産開始
2018年 5月 サイバーダイン社と農業分野へおけるロボットの活用、実証試験開始
2018年11月 兵庫県姫路市で試験栽培開始
2019年 5月 栃木県芳賀町で試験栽培開始
2019年までは順調に売り上げを伸ばしていたものの、コロナ渦に飲食店が一斉に休業したことで、卸していたカット野菜などの需要が大幅に減少。
売り上げも大きく下がり、苦しい経営を余儀なくされていきました。
そして、2023年10月に破産手続きの開始が決定。
関連会社2社についても、同時に破産手続きが開始されたことが判明しています。
世間の声
農業生産法人でこの売上規模だとトップ層。今回はコロナ倒産。果物業界だと、今後流通の縮小による個人発送をベースに売上作ってるところが厳しくなっていくかも。
引用:X
『週刊ダイヤモンド』の「儲かる農業2019」でもレジェンド農家として取り上げられていた。三井不動産がバックについていると聞いていたが…
引用:X
ビックリ! メディアに取り上げられたりと、勢いがあってやり手の農業法人のイメージだった この結果をどう捉えるか
引用:X
ワールドファームの破産ニュースに驚き。エリアは広範囲に及び、多くの農家さんに影響が出るのでは?三井不動産との関連事業もあったはず? 弊社も似たビジネスモデルですが、違いは自社栽培のコンシューマー向け製品。食を守るための責任を重く、身が引き締まります。
引用:X
まとめ
今回は、上野裕志(ワールドファーム社長)の経歴や学歴などwiki風プロフィール、テニスショップから農業へ転向した異色の経歴について調べてまとめました。
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