2024年1月2日(火)、『第100回箱根駅伝』がスタートする予定です。
今回は第100回大会というひとつの節目・記念の年であり、毎年お正月の恒例行事として楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
第100回箱根駅伝の出場校に「開催予定」の連絡 https://t.co/72FuiL5uEy #箱根駅伝 #スポーツ報知
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) January 1, 2024
しかし、ひとつ心配なのが前日1月1日(月)に発生した「令和6年能登半島地震」の影響ですね…
被災地の方の安否が非常に心配ですが、箱根駅伝は開催されるのでしょうか。
今回は、
・箱根駅伝2024で中止を求められる理由
・延期の可能性はあるのか
・過去に中止は5回で、その理由
について調べてまとめました。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
箱根駅伝2024中止の理由
箱根駅伝2024の開催概要
2024年1月2日(火)、『第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』通称❝箱根駅伝❞の100回大会が開催されます。
1月2日および3日の2日間にわたって、
・東京の読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5Km)
・復路5区間(109.6Km)
・合計10区間(217.1Km)
を競う、学生長距離界では最長の駅伝競走の大会です。
『第100回箱根駅伝』の開催概要は以下の通りです。
・大会名:「第100回東京箱根間往復大学駅伝競走」
・開催日時【往路】1月2日(火)8時スタート
【復路】1月3日(水)8時スタート
・地上波:日本テレビ系列で中継
箱根駅伝は中止?理由は?
地震発生後、ネット上では「箱根駅伝が中止になるのでは?」という疑問が多数寄せられていました。
その理由としては、
・走者はじめ関係者や観客になにか被害が出てしまう可能性があるなら中止すべき
・皇室の一般参賀も中止なのに、開催は不謹慎
・特に被災地出身の選手らは安心して大会に臨めないのでは
というものです。
しかし、現時点で結論からお伝えすると、
1月2日(火)の「第100回箱根駅伝」は通常通り開催される
と思われます。
第100回箱根駅伝 開催の方向で準備進める 各校にも通知
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) January 1, 2024
1月1日夕方に石川県を中心とする大規模地震が起きたことを受け、「現時点では開催の方向で進めている旨を出場23校に通知した」#箱根駅伝
|月陸Online https://t.co/OsBn6GHNOR
会関係者は、北陸出身の選手について家族の安否確認を行ったほか、1月1日(月)午後7時30分時点で出場各校の監督・関係者に向けて
「現時点では予定通り開催します。状況が変わった場合、再度、すぐに連絡します」
引用:https://olympics.com/ja/news/athletics-100th-hakone-ekiden-whattimestart
という内容の連絡を入れていることがわかっています。
あけましておめでとうございます。
— 山本 唯翔 (@yruintofree01) January 1, 2024
明日から行われる第100回 箱根駅伝に出場してきます!
笑顔で終われるようにチーム皆で頑張ります✊
城西大学の応援よろしくお願いします!
#箱根駅伝
#城西大学
1日夜の時点で、出場選手自身も「明日頑張ります!」と投稿している
また、1月2日(火)午前6時時点でも中止のニュースは入っていません。
各大学の関係者や選手・メディアも、朝8時の号砲に向けて動いている様子が伝えられています。
1月2日(火)午前6時時点では、開催の予定で変更なし。
追加情報があり次第、随時更新していきます。
延期の可能性は?
また、「箱根駅伝の中止」を求める声のほか、「中止はやりすぎ、延期にすべきではないか」といった意見も挙がっていました。
箱根駅伝は1週間程度の延期で様子見がいいんだろうなと思う。これは一般参賀も同じ
— 伶皇(れお) (@reoinz) January 1, 2024
中止ではなく、今日明日には開催しないだけ
選手もその程度なら問題なかろう?
とはいえ、交通を止める内容だから即時対応はできず当日にやるかやらないかになっているだけ
箱根駅伝中止は可哀想だから延期にすればいいと思う。
— Y (@cake121103) January 1, 2024
1週間後くらいだと調整にも響かなさそう。
しかし、1月2日(火)未明の時点で、大会公式HPでは延期については言及はありません。
あくまでも個人的な推測ですが、
・道路を封鎖して行うため、道路の使用許可申請が必要
・厳重な警備体制を敷くため、応急的な警察の人員確保が難しい
・放送枠の確保
・スポンサーの問題
などから、延期にするという選択肢はとりづらい事情があるのかもしれません。
過去に延期になった大会を調べてみたところ、たった1度だけ延期になった大会がありました。
それは、「第8回箱根駅伝(1927年)」です。
【Playback箱根駅伝】第8回/4月開催で出場は5校のみ 早大がスケート部・窪田の快走で4年ぶりV|月陸Online https://t.co/o5GA3jnmVB
— stg(宗太郎峠) (@soutarou_t) December 4, 2023
この時は、大正天皇が崩御され、国全体が喪に服すためという理由で、同年4月に開催が延期されました。
但し、同大会では出場校がそもそも5校のみであり、今とは規模が大きく異なります。
箱根駅伝は年々注目度が上がっており、中止や延期にするハードルも挙がっているように感じますね。
過去に中止は5回で理由も
観客にとっては、毎年恒例行事となりつつある「箱根駅伝」。
しかし、選手一人ひとりにとっては、一生に一度出れるかどうかの本当に貴重な晴れ舞台です。
中止になるにはよっぽどの理由があるはず…
そこで、
・過去に「箱根駅伝」が中止されたことがあるのか
・あるとすればどのような理由があったのか
についても調べてみました。
【Playback箱根駅伝】第21回/日大完勝で5度目の栄冠 6区間で区間1位の圧倒的強さ
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) December 9, 2023
100回大会を前にこれまでの #箱根駅伝 の歴史を紐解く!日大が6区間で区間賞を獲得し圧勝。この後、日本は戦争に突入し、箱根駅伝も1941年以降は中止を余儀なくされた。
|月陸Online https://t.co/D1nTXatrAe
箱根駅伝が中止になった過去の大会と理由は、以下の通りです。
・1941年(昭和16年)
第2次世界大戦が激化。
道路が軍需物資の輸送に使用され、大会での道路使用が認められなかった為
・1942年(昭和17年)
戦時中の命令により、大会を主催する日本学連が解体し中止
・1944年(昭和19年)~1946年(昭和21年)
戦局激化、終戦直後の混乱のため中止。
上記の通り、これまでに箱根駅伝が中止になったのは、
「第二次世界大戦」の影響を受けた大会のみ
ということがわかります。
真冬の大会ですが、意外にも天候や交通の事情で中止になったことは一度もないのですね。
そして、ここで疑問に思うのは第二次世界大戦の真っただ中にある「1943年だけなぜ開催できたのか?」ということ。
「多くの人が集まる大会で敵から攻撃されたらどうする」という指摘を跳ね返し…わずか1回だけ実現した1943年“戦時下の箱根駅伝”
— 文春オンライン (@bunshun_online) December 26, 2023
戦時下の箱根駅伝#1
箱根駅伝の裏側https://t.co/cM7TKtA86l#箱根駅伝 #文春オンライン
実は、1943年に開催された箱根駅伝は「幻の大会」とも呼ばれています。
学生たちが戦争で命を落とすかもしれない、その前にもう一度箱根を走りたいと願い開催されたのがこの大会でした。
当時❝こんな時にスポーツの大会などけしからん❞という意向であった軍部を説得するため、靖国神社と箱根神社間を往復するコースを打診。
奇跡的に大会を実現させたのでした。
文春オンラインに寄稿しました。全文を無料で読めます。
— 早坂隆 (@dig_nonfiction) December 26, 2023
たった1回だけ行われた「1943年戦時下の箱根駅伝」とランナーたちの“その後”〈未舗装の山道、ゴールではみんなが泣いて抱きあい、そして…〉 | 箱根駅伝の裏側 https://t.co/AyJDTADbeF #箱根駅伝 #文春オンライン
箱根駅伝は、44年から46年までは戦争のため中止となったことがありました。
— 藤澤 勇 (@samu1361) January 1, 2024
1947年にGHQとの説得を重ねて見事に復活。その時、箱根駅伝今昔物語に出演された方の
「やってやろうじゃん、パンツ一丁でもよ!!」が印象的でした。
先人たちのこの想いが今日の100回目を迎えられたことを忘れてはならない
2024年に第100回大会を迎える「箱根駅伝」。
その開催を迎えられることは、決して当たり前ではありません。
先人たちの努力と、走ることへの熱意があったからだということがわかりますね。
まとめ
今回は、
・箱根駅伝2024で中止を求められる理由
・延期の可能性はあるのか
・過去に中止は5回で、その理由
について調べてまとめました。